情報 
マルファン症候群患者は大動脈瘤、解離などの症状が現れるが、この症状を起こすのは結合組織が脆いためで、大きな血圧がかかる心血管系の部分が拡張して、解離に至ると考えられていた。そのため降圧剤を服用し、血圧をコントロールする事でその発症の危険性を少しでも減らせるのではないかと考えられている。(そのようなことが証明されたデータ求む)
降圧剤には多くの種類があるが、マルファン症候群患者には心臓に直接働きかけるβブロッカーが一般的に処方されているようだが、最近はその他の降圧剤も併用している事がある。
降圧剤の服用はマルファン症候群患者にとって、寿命を延ばす大きな体調管理の方法と考えられており、アメリカのマルファン団体(National Marfan Foundation)のHPでは「降圧剤の服用と適切な心臓血管系の手術により、平均死亡年齢が70歳代になった」という記述がある。日本では降圧剤が処方されている事は少ないと言う情報もあるが、はっきりしたところは分からない。
だが最近、降圧剤のACE阻害薬とアンギオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)が、血圧の降下だけではなく、そのような症状を引き起こす細胞生成のようなもっと根源的な部分での症状発生の原因を抑制するのではないかと、注目を集めている。アメリカの研究ではマウス実験の段階だが、ARBのロサルタンの投与で、マルファン症候群マウスの動脈瘤及び解離を改善したとの報告がある。この効果がヒトにもあるとなれば、血圧を下げながら心血管系の症状の発症自体を抑制する事になる。夢のような話だが、ヒトへの治験の結果が出ない事にはなんとも言えないのが現実。
種類 
臨床的に主に用いられるもの
神経系
・α遮断薬(αブロッカー):交感神経のα作用(血管の収縮)を遮断し、血管を拡張させて血圧を下げる。
・β遮断薬(βブロッカー):脈拍数を減少させ、末梢血管抵抗を減らして血圧を下げる。
(以前はマルファン症候群患者への第一選択薬だったが、現在は他の降圧剤も普及して一概に第一選択肢とは言えなくなった感がある。)
・αβ遮断薬(αβブロッカー):α、β遮断薬両方の作用で血圧を下げる。
内分泌系?
・ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬):血管を収縮させて血圧を上げるACEの働きを抑制し、血圧を下げる。
・カルシウム拮抗薬:末梢細動脈を拡張し、血圧を下げる。
・アンギオテンシンII受容体拮抗薬(ARB、AII受容体拮抗薬):ACEIIの作用を遮断することで血圧を下げる。
(ロサルタンには弱くなった結合組織を正常にする作用があるのではないかと言われている。マウスでは効果が確認された。他のARBが同じかは不明。現在アメリカで600人が参加する治験が行われている。協会のアンケート(27人)では、βブロッカーとARBの比率は同じになっていた。)
利尿系
・利尿薬:腎臓でのナトリウムと水の再吸収を抑制し、循環血液量を減少させることにより、血圧を下げる。
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